今回は、英作文の観点から
英語を組み立てていきます。
「このカバン、どこへ置いたらいいですか?」
このような表現を英語ではなんと言えばいいでしょう。
文法的にいえば、
この文章は疑問文、つまり相手に質問をしています。
疑問文ということは、
主語の前に、
do
does
をつけることになります。
「このカバン、どこへ置いたらいいですか?」
疑問文にする前に、
肯定文を考えてみます。
「このカバン、どこへ置いたらいいですか?」
の意味から推測して、
「このカバン」の置き場を探していると
理解できます。
このカバン の置き場が、
例えば、テーブルの上、であれば、
「このカバンはテーブルの上に置きます。」
という説明文になりますので、
これを英語にすれば、
This bag is left on a table.
This bag is located on a table.
などと表現できます。
ただ、「~に置きます。」
とこれから起こることを説明していますので、
現在形ではなく、未来形にして、
This bag will be left on a table.
This bag will be located on a table.
とするほうが、和文の意味に近いと思います。
しかしながら、
「このカバンはテーブルの上に置きます。」
の意味を更に考えると、
上記で説明した、
現在形や未来形では、
「このカバンはテーブルの上に置きます。」
の大前提となっている、
「ひと」の動作が表現できていません。
「このカバンをテーブルの上に置く」 のは
「あなた」であるかもしれないし、
「彼」や「彼女」であるかもしれません。
言い換えれば、
だれであれ、このカバンを置くのは、
テーブルの上
ですよ、と情報を伝えているのです。
「このカバンはテーブルの上に置きます。」
とは
言い換えると
「このカバンはテーブルの上に置いてください。」
となります。
そうであれば、
Please leave this bag on a table.
Please locate this bag on a table.
などと表現できます。
この表現は、
「わたし」が
「あなた」や
「彼」、「彼女」に対して
「このカバンはテーブルの上に置いてください。」
と伝える場合には適切です。
でも
もっと不特定多数というか
一般的な情報として
伝える場合には、
別の言い方をします。
This bag should be left on a table.
This bag should be located on a table.
このような表現があてはまりますね。
「置かれる」よりも「置く」
This bag should be left on a table.
This bag should be located on a table.
This bag is left on a table.
This bag is located on a table.
This bag will be left on a table.
This bag will be located on a table.
このすべての英文に共通するのは、
受動態、つまり受け身 ということです。
カバンが置かれる ためには
ひと の動作が必要ですが、
これまでの英文では、
そのような「ひとの動作」を
暗示することはできても、
「だれが」カバンを置く のか
特定していませんし、
文章の意味から考えて、
「だれが」と特定できません。
そんなときには、
「このカバン」に動作させる
文章にします。
つまり、
This bag will be left on a table.
ではなく、
This bag will go on a table.
とします。
直訳すれば、
「このカバンはテーブルの上に行く。」
という意味です。
また、
This bag should go on a table.
であれば、
「このカバンはテーブルの上に置いてください。」
という意味になります。
これを
「このカバン、どこへ置いたらいいですか?」
という疑問文に応用します。
どこへ とは 場所を尋ねる疑問詞ですから、
where
を使います。
そして、
このカバン、どこへ置いたらいいですか?
は、
Where should this bag go?
と表現します。
カバンの動作が伝わってきそうですね。
それではまた、次回。
See you next time!